2017年5月2日までのデータは3rdSeason、2013年11月までのデータは2ndSeasonに置いてあります。

2017年7月28日金曜日

第685回東京都青少年健全育成審議会 会議資料を読む

「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体のメンバーによる読み合わせによって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。

諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/685/685siryou7.pdf

諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/685/685siryou8.pdf

図書審査

ウォー!コミックス73 ピアスシリーズ492 かべアナ 学園入獄編

発行元:株式会社マガジン・マガジン
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  • 全編レイプシーンの連続である。指定該当
  • 性描写及び修整の甘い箇所があり、指定やむなし
  • 性器部分は修整されているが、擬音や体液の描写が多く卑わい感を与える。自由を奪う行為が一種の人格否定の印象を与えている。指定該当
  • 全編をとおして性描写が多く、卑わい感が強い。指定該当
  • 暴力的表現が目立つ作品で、健全性からは疑問に覚える。指定該当
  • 全体をとおして1人対多人数の性描写が多く、暴力的に感じる。指定該当
  • 修整されており、性器の描写には一定の配慮があるものの、調教シーンが多く暴力的な場面や、大人数で1人を襲う場面がある。指定該当
  • 性器を形状に沿ったかたちで白く抜いているが、露骨さを軽減させるというよりも、より具体的な行為の描写を可能にするために作用しており、描かれている内容も人格否定の性描写のオンパレードであり強い卑わい感も否定できない。指定該当
  • 性器は形が分かるところもあるが、全体が消されており、性行為もそれほど過激に描かれてはいない。しかし、男が男をレイプしたり性奴隷として調教するなど、凌辱的、人格否定的ストーリーとなっている。学園ものであることも考えると青少年向きとはいえない。指定該当
  • 現実感のないストーリーではあるが、監禁、器具や拘束具を用いた暴力的、人格否定的な性交、いわゆる調教が全編にわたり描かれている。ところどころ男性器の修整が甘い部分がある。指定やむなし
  • 人格否定の表現が多々あり、指定やむなし
  • 青少年に悪影響を及ぼすかどうかは疑問だが、ストーリー性がなく性交シーンばかりが目立っている。指定該当
  • マニアックな内容で、青少年への影響は少ないと考えるが体液、擬音、拘束具の描写が多く、健全な青少年の成長を阻害する恐れがある。指定該当
  • 描写や性器等は修整されている。身体を拘束された描写等は気になるが、内容的に広い対象読者を想定された作品ではなく、性的感情を刺激するか、青少年の健全な育成を阻害するものであるか疑問である。保留
  • 修整が適切にされている。擬音は少し多く感じるがストーリーとしてはBLによくある内容で、必ずしも人格否定につながるとは思えない。保留
  • 暴力的な性描写は気になるものの、BLの商品特性を鑑みれば全編をとおしてストーリー性、性描写ともに指定には及ばず、男性器等の修整も認められる。指定非該当
  • 性描写が多く、人格否定的な箇所もあるが、修整の配慮がみられ、設定にリアリティーがないことから性的感情を刺激するかは疑問。指定非該当

赤-指定やむなし:13  緑-保留:2  青-指定非該当:2
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まず1冊目はBLの続きモノ。詳細はこちら

暴力的、1対多の行為が気になるという意見が多く赤が圧倒的に多い。
少数派の保留・非該当の意見としてはやはりBLの特性やマニアックさを挙げる意見が複数。

ウォー!コミックス74 ピアスシリーズ493 かべアナ 学園出獄編

発行元:株式会社マガジン・マガジン
Amazon:
resize_image.php1
  • 全編レイプシーンの連続である。指定該当
  • 性描写及び修整の甘い箇所があり、指定やむなし
  • 性器部分は修整されているが、擬音や体液の描写が多く卑わい感を与える。指 定該当
  • 全編をとおして性描写が多く、卑わい感が強い。指定該当
  • 1誌目と同じ著者の作品で、1誌目よりも表現が更に過激になっている。指定 該当
  • 器具を使った描写、手足を縛った描写があり、人格否定につながる。指定該当
  • 修整が甘い。調教シーンが多く、暴力的な場面がある。人格を否定する性的行 為も描かれている。指定該当
  • 器具等を使った描写等、人格否定の要素がある。性器の描写も形状がはっきり わかる。指定該当
  • 性器を形状に沿ったかたちで白く抜いているが、露骨さを軽減させるというよ りも、より具体的な行為の描写を可能にするために作用しており、描かれている 内容も人格否定の性描写のオンパレードであり強い卑わい感も否定できない。指 定該当
  • 性器は形が分かるところもあるが、全体が消されており、性行為もそれほど過 激に描かれてはいないが、男が男をレイプしたり性奴隷として調教するなど、凌 辱的、人格否定的ストーリーとなっている。学園ものであることも考えると青少 年向きとはいえない。指定該当
  • 現実感のないストーリーではあるが、監禁、器具や拘束具を用いた暴力的、人 格否定的な性交、いわゆる調教が全編にわたり描かれている。ところどころ男性 器の修整が甘い部分がある。指定やむなし
  • 人格否定の表現が多々あり、指定やむなし
  • 描かれている性交シーンが暴力的な感じを与える。修整はされているが、擬 音、体液の描写や器具の使用がある。指定該当
  • マニアックな内容で、青少年への影響は少ないと考えるが体液、擬音、拘束 具の描写が多く、健全な青少年の成長を阻害する恐れがある。指定該当
  • 描写や性器等は修整されている。身体を拘束された描写等は気になるが、内容 的に広い対象読者を想定された作品ではなく、性的感情を刺激するか、青少年の 健全な育成を阻害するものであるか疑問である。保留
  • 暴力的な性描写は気になるものの、BLの商品特性を鑑みれば全編をとおしてス トーリー性、性描写ともに指定には及ばず、男性器等の修整も認められる。指定 非該当
  • 性描写が多く、人格否定的な箇所もあるが、修整の配慮がみられ、設定にリア リティーがないことから性的感情を刺激するかは疑問。指定非該当

赤-指定やむなし:14  緑-保留:1  青-指定非該当:2
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2冊目もBL。それも1冊目の続きということだそうで。詳細はこちら

1冊目よりも赤が1個増えた。
気になるのは「体液、擬音、拘束が健全な青少年の成長を阻害する」という意見。ホントにそうかなぁ

ムーグコミックス ピーチシリーズ いつの間にか背後にキモいオヤジが・・・

発行元:有限会社トライアングルフォース
51 n0XIIzpL._SX350_BO1,204,203,200_
  • 描写等に問題はないが、物語の設定が公の交通機関である等の設定が多いことが問題。指定該当
  • 修整はされているものの、性描写が多く指定やむなし
  • 性器部分は修整されているが、擬音や体液の描写が多く卑わい感を与える。指定該当
  • 性描写が過激でストーリーも卑わいな感じを与える。指定該当
  • コミカルな短編集だが、ストーリー性が無く性交等の表現に終始している。指定該当
  • 性器は白抜きしてあり、性行為のシーンもそれほど激しくないが、痴漢行為を最終的には女性が受け入れる設定になっており、そのような行為を肯定しているように誤解される恐れがある。指定該当
  • マニアックで現実感がなく、絵柄もデフォルメが大きく卑わい感は少ないものの、脅され強姦された女性が快楽を覚え、男性に服従するというパターンの話が続いており、人格否定的な性交が多い。指定該当
  • 人格否定的な描写や性描写が多く、指定やむなし
  • 絵が拙く卑わい感はそれほど感じないが、内容的に人格否定的で犯罪を助長するような箇所が多い。指定該当
  • 青少年に対し性的感情を刺激する。指定該当
  • 性交シーンは白抜きで描かれている。性描写も1対1のものが多く、許容範囲内。指定非該当
  • 修整がなされており、全体をとおしてコミカルに描かれており卑わい感は少ない。指定非該当
  • 表現は修整されており許容範囲。ストーリーも指定には当たらない。指定非該当
  • 修整が大きくされており、内容も特に過激とも言えず、問題は無いと思われる。指定非該当
  • 性行為のシーンは多いが、いずれも露骨になりすぎないように修整やトリミングが施されており、全裸等の描き方も妄想的なデフォルメがなされているため、全体的に卑わい感は強いとはいえず、性的感情を著しく刺激するとはいえない。指定非該当
  • 擬音が多く性行為の描写が目立つのは気になるが、男性器及び結合部は修整が認められる。内容・イラストは全般的にそれ程ハードな印象は受けない。絵柄から卑わいな印象を受けない。指定非該当
  • 性描写や擬音は多いものの、適切に修整されており許容範囲かと思われる。指定非該当

赤-指定やむなし:10  緑-保留:0  青-指定非該当:7
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3冊目は一息置いて男性向けの単行本。

なんというか「痴漢モノ」というのが槍玉に挙がっている雰囲気。

ムーグコミックス ラブきゅんシリーズ つぐなわれ

発行元:ロングランドジェイ有限会社
61p tjFy-UL._SX349_BO1,204,203,200_
  • 修整はされているものの、性描写が多く指定やむなし
  • 性器部分は修整されているが、擬音や体液の描写が多く卑わい感を与える。指定該当
  • 体液、性的行為の描写がいずれも過度なまでに露骨であり、人格否定的な性的行為の描写も多い。卑わい感の強い描写も多い。指定該当
  • 擬音、体液の描写が多く、指定やむなし
  • 修整はされているが、奴隷的な扱い等人格否定的な部分が気になる。保留
  • 性器が消されており問題はない。指定非該当
  • 性描写は多くあるがストーリー性があり、卑わい感は少ない。指定非該当
  • 過激な行為表現が目立つものの、子供たちが成長していく過程の通過儀礼のようなもので、このようなものに子供たちがたぶらかされることはないと思われる。指定非該当
  • 性描写も少なく卑わい感はあまり感じられない。指定非該当
  • 全編にわたり擬音や性描写は多いが、ラブストーリーを基準に描かれており、卑わい感はあまり感じられない。指定非該当
  • 性器描写や結合場面等について、うまく見えないように描いていたり修整がなされている。指定非該当
  • よくある空想物語で体液が多いのは気になる所だが、特に局部の描写等がわからないように描かれており、内容は問題ないと思う。指定非該当
  • 擬音が多く体液の描写が卑わいな箇所もあるものの女体も胸を強調しすぎてリアル感に欠ける。性器をスクリーントーンで表現している箇所もあるが、ほとんど描かれていないといってよい。全編大部分であれば指定非該当
  • 性交シーンになると、数ページほど擬音や体液の描写が多くなるが、全体からみると性交シーンは少なめ。男性が女体化するという現実感のない話で、その設定や世界観を伝えるために多くのページが割かれている。ところどころ見られる人格否定ともとれる性交シーンも、ストーリー上必要なものと思える。指定非該当
  • 擬音や体液描写が多く気になるものの、結合部はそれなりの修整が認められる。指定非該当
  • 性器修整がされていて露骨さは軽減されている。人格否定的な描写については、前後の文脈がわからず判断できない。指定非該当
  • 性交シーンや擬音、体液の描写は多いものの、修整がなされており、女体化という設定にリアリティーがなく卑わい感はない。指定非該当

赤-指定やむなし:4  緑-保留:1  青-指定非該当:12
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もう一息入れて男性向け単行本。意見やあらすじを読む限りではTSモノっぽい。

全体的に擬音や体液は目立つものの性器やその周辺においてはきっちり修整及び見えないように処理されているようで青が多数の結果に。
にしても「子供たちが成長していく過程の通過儀礼のようなもので、このようなものに子供たちがたぶらかされることはないと思われる」って意味深な意見だな。ちょっと買いたくなってしまうではないかw

DARIA COMICS ANTHOLOGY カーストBL

発行元:株式会社フロンティアワークス
51G09mI2BEL._SX350_BO1,204,203,200_
  • 男性器をリアルに表現している。指定該当
  • 修整がないのに等しく、性描写もあり指定やむなし
  • 性器部分の修整が甘く、また、擬音や体液の描写もあり卑わい感を与える。また、カーストという表現が人格否定につながる印象を受ける。指定該当
  • 性行為、性器の描写がリアルで卑わい感が強い。指定やむなし
  • 学園ものでストーリーもあり暴力シーンも少なく内容的には問題はない。しかし男性器がリアルすぎる。指定該当
  • 性描写中心に描かれているわけではないが、アンソロジーでそれぞれの作家の修整が甘い。指定該当
  • 内容はともかく描写に関して許容を超えている。指定該当
  • 内容としては特に問題となるものではない。しかし、性器の描写は雑ではあるが何の修整もないところが問題。指定該当
  • 性器がほとんど修整されていないのに等しく、生々しい。その露骨さが全体の卑わい感を高めている。指定該当
  • 男性器の修整が全編にわたって甘く、形状がはっきりと分かるため卑わい。また、いじめや暴力をともなう人格否定的な性交が描かれている。指定該当
  • 性器等の描写が露骨。指定やむなし
  • 性器修整が甘く露骨。指定該当
  • BLのアンソロジーでそれぞれストーリーはあるが修整は甘い。保留
  • 性器の修整は気を付けて欲しいと思うが、一話読み切りでコミカルな内容であり卑わい感がないものが多い。保留
  • ライトな絵であるため性的感情が刺激されない。またコミカルで卑わい感を感じない。しかし、修整の甘さが気になる。保留
  • いくつかの作品は性器がほとんど見えており露骨。しかし、性行為のシーンも全体的に多くない印象でタイトルから受けるほど人格否定的な話はないように思う。全編大部分ということであれば指定非該当
  • 男性器の修整が甘い部分が数か所見受けられるのは気になるが、BLの商品特性を鑑みれば、著しく卑わいで青少年の性衝動や性犯罪につながるとも思えない。指定非該当

赤-指定やむなし:12  緑-保留:3  青-指定非該当:2
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最後の5冊目はBLアンソロジー。

もうとにかく「性器の修正が甘い(もしくはされていない)」の連呼。
いったいどれくらいなのか買って確かめたいけど、確かめた後の扱いに困るので保留。

都民からの通報申出

 今月はありませんでした……


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